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日志


5月27日

僕のアイドル

茂木に来てくれた方、来れなかった方を含め、応援して下さっていた皆さん
ありがとうございました。5日間走って足の裏にマメができましたよ(驚)
コーナーでは80kg位の力でブレーキペダルを踏んでいる・・・というか蹴り
飛ばしているんですけど、それをコーナー数、周回数で考えるとかなり踏んで
ますもんね。でもまだ走り足りない気分。
 
今回のレースはこれまでと比べると初日のプラクティスから少し手ごたえが
あったので結果的に・・・というか一番納得がいかないのは予選ですが・・・
残念な結果となってしまいました。でもレース翌日からのテストでは更に
好感覚を得る事が出来たので、間もなくやってくる岡山戦ではギャフンと
言わせてやろうと思っています。やっと上向いてきたぞ!反撃やッ!!!!!!!
 
茂木には親友とその娘のミレイナ、そしてその友達とそのおちびちゃんが遊びに
来てくれました。豪州時代は常に一緒に行動した日本語も出来る変な外人の親友は、
日本人女性と結婚しミレイナが2歳の時に家族3人で日本へ来ました。
ミレイナの下には双子の坊主達がいます。ミレイナは肉マンみたいだった頃から
僕のアイドルです。皆せっかく茂木まで来てくれたけど開催中はかなりバタバタ
してるのであまり会話が出来ず残念。でもその限られた時間の中で触れ合う事の
出来たミレイナが、大きくなりしっかりとおませ言葉を喋ってる事に驚きました。
もう5歳なんやもんなぁ~。レース前のピリピリしている時に心を癒してくれる
ミレイナはかなりいけてる!!1年以上も会ってなかったのに「ヒロキ、ヒロキ」と
(何故か呼び捨てになってた・・・笑)なつっこくベタベタとくっついてきて
秘かに・・・いや相当嬉しかった♪じき小学生かぁ~。ランドセルのカタログでも
取り寄せようかな(笑)ひとの子がこんなにも可愛かったら、自分の子なんて出来た
日にゃ~・・・怖ッ!
 
レース&テストで金~火曜日まで茂木にいたのですが、水曜日は箱根で雑誌『Tipo
さんのお仕事をしていました。箱根って初めて行ったけど、運良く天気も良かった事も
あり、とても良い所だな~と感じたし自然パワーをいっぱいもらって充電できました。
内容は10年前のイタリア・ドイツ・日本車3台の評価でしたよ。
来月初旬に発売予定だそうなので車種等は雑誌をチェックしてくだせぇ。
 
4戦よ、早く来い
5月10日

もうすっかり暖かくなりました。
ブログ等で何度も何度も同じ事を言いますが、月日が流れるのは本当に早いです。
 
FNはまだ2戦が終わったところですが、そもそもの大会数(レース数)が少ない
から「もう次が第3戦?!」という気分です。ほんまオタオタしていられません。
今回のインターバルは非常に長いのでウズウズです。早くマシンに乗りたい!!
次のもてぎはストップ&ゴーの連続。富士、鈴鹿とは特性が変わるので、どう
マシンを仕上げたら良いのかエンジニアにも研究してもらっているところですが、
レース前のミーティングで更なる具体性を作って進化させていきたいと思っています。
 
レースは開催時に全てが決まる様に映りますが、サーキットに行くまでが非常に
重要です。SG team 5ZIGENは大阪にファクトリーを構えていて、6号車(ワテのマシン)は
ここでメンテナンスされています。ありがたいことに関東ではなく関西だということで
僕も行ける時間があれば必ず行く様にしているのですが、そこでは毎日朝早くから
夜遅くまでメカニックが僕のマシンを整備してくれています。数人いるスタッフの
分担はある程度決まっていて僕が行くといつも忙しくしています。そして彼らの邪魔を
します(笑)彼らの仕事は単にマシンをメンテナンスすることに留まらずタイヤ交換
行います。マシンが形になっている時は駐車場で練習して本番に備えてくれています
 
彼らの目標、そして常に意識しているものも僕と同じ『結果』です。その力を無駄に
しないように、そして最高の気持ちで仕事をしてもらえるように、喜びを分かち合える
ように早く結果がほしい!!
 
だから結果をくれぇ~!!!!!!!!!
5月2日

「それでも僕はあきらめない」

これは友達の長屋宏和君が出した自叙伝のタイトル。(4月20日発売)
 
彼は2002年、レース中に大きな事故を起こしました。それはF1鈴鹿GPの前座レース。
この年、僕達は同じ全日本F3選手権で戦っていたけどサーキットでも殆ど話しすらしない
仲でした。多分あまり仲良くしているドライバーはいなかったんじゃないかな。
シーズンも終盤のTI、レース後にひょんな事がきっかけとなり岡山で一緒に夜遊びをして
仲良くなった矢先でした。
 
彼は大観衆が見守るフォーミュラドリームに招待枠のドライバーとして参戦しました。
そして当日僕は2コーナーでレースを見守っていました。鈴鹿の反対側のスプーンコーナーで
起こったアクシデントはモニター越しに見た誰の目にも深刻なものであることは明確でした。
僕は動揺を隠せませんでした。レースでの生死を真剣に考えた瞬間だったかもしれません。
2コーナーにいる僕には何も出来ないけど「絶対に死ぬな!」と何度も心の中で叫んでいました。
直後は色々な情報が飛び交っていました。心肺停止との情報もあったけど、本当の情報は
分からない。絶対に大丈夫だと信じながらやりきれない気持ちのまま「生きろ!」とだけ祈り
続けたのを覚えています。
 
そして誰もが信じていた通り彼は一命を取り留めました。本人にも言ったけど、あれだけの
事故で命を落とさなかったことは奇跡かもしれない。入院中何度か見舞いに行ったけど、
直後はこの本の中の写真にもあるように首と頭をボルトで固定している状況で目しか動か
なくて本当に痛々しかった。
でも本人には伝わらないように明るく振舞まった。恥ずかしい話、正直どう接していいのか
分からなかった。ただ動揺していることを悟られない様に「良かったなあー!」って元気に
振舞った。ドライバーだからこそ分かるその重み。五体満足のありがたみを身に染みて理解した。
家族や幼馴染が想像以上に精神的に強かった事は本人の支えになったはずだと思います。
 
当時彼はまだ喋れなかったので本人が感じている事、思っている事は想像が出来る程度で
本当は分かりませんでした。同じドライバーだからこそ気休めな言葉は必要ないことなど
分かっていました。かわいそうだと言うのは簡単。そんな中そばで支えていた仲間の存在を
見て安心した様な気がします。声が出て喜んでいる本人にいたずらをして声が出なくしたり、
鼻の中にティッシュを詰めていたずらしたり・・・「みてろよ~おまえら~」って笑って言ってる
長屋君、そして笑わせている仲間はめちゃくちゃ強く見えました。笑顔ってパワーを与える
んやなって思いました。見舞いに行ってる自分が元気をもらった。
今は車椅子生活を送っていますが、彼は常に何かを得て一歩ずつ、いや、半歩ずつでも前進、
そして回復しながら頑張っています。
 
生きていたから伝える事の出来た今回の本。彼の事を僕は色々な人に知ってほしいと思って
います。レースがどうのこうのじゃなく彼の本を読んでほしいと思います。同情する為なんか
じゃなく自分に置き換えて読んでみてほしいと思います。そして勇気や希望をもらって下さい。
 
っと、まぁ死んでしまった人の事の様に書いてますが、長屋君は事故前と変わらずスケベ全開で
元気にやってます。(笑)